人気のシグニチャーモデル、奇跡的にGET
2月3日新発売の水性ボールペン、三菱鉛筆のuniball ZENTOシリーズ。
そのなかでもひと際異彩を放っているのが、某フリマサイトを見ても完全に転売ヤーの餌食にされてしまった感のある最上位グレードの「シグニチャーモデル」。
ネット上では「何件回っても売ってない…」などの声も。僕は発売から3日も経ってから購入を決意し完全に初動が遅れましたが、1軒目に立ち寄った地元の文房具店で奇跡的に購入できました。
シグニチャーモデル シルバーのペン軸について
パッケージ

現状最上位グレードなだけあって相変わらず凝った化粧箱。最上位グレードといえばいつかクルトガダイブも入手したいのですが…
ちなみに家まで我慢できず一度開封しているというのはここだけの話。

店頭に用意されていたテスターはメタリックブラックの軸。あちらも黒基調でかっこいいので悩んだのですが、あいにく在庫があったのがシルバーのみでした。まあ入手できるならどちらのカラーでも良しと決めていたので問題なし。
軸カラーとボール径
軸カラーごとに初期装着のボール径が決まっています。初期装着インクの色はどちらもブラックです。もちろん別売りのリフィルを入れ替えれば組み合わせは自由に変更できます。
軸カラー | ボール径 |
---|---|
メタリックブラック | 0.5mm |
シルバー | 0.38mm |
個人的に水性ボールペンは0.38が好み。ですがuniball ZENTOが謳うやわらかな書き心地は0.5mmのほうがより感じられるのかも。
洗練されたデザイン

加飾を最小限に抑えたシンプルなデザイン。ペン尻にさりげなくuniball ZENTOのロゴが刻印。

シグニチャーモデル最大の特徴は全長の半分近くを占めるマグネットキャップ。収納時・筆記時ともに本体とシームレスに繋がります。キャップ開閉時の感触と音が心地よいです。閉まる時のカチャンという音がたまりませんね。

非稼働式のクリップは本体と同色の仕上げ。真ん中が空いたシャープな造形でデザインのアクセントになっていますね。
筆記時の全長で約13.2cmと少し短めです。使う人によってはこの短さが合わないということもあるようなので、手の大きい方は注意が必要かもしれません。
小ぶりな全長ながら重さ約22gとZENTOシリーズ中では最も重たい軸。好みの問題ですが僕はインクとの相性もよくちょうどいい重さだと感じました。
シルバーは美観維持に気を使う
ペン尻とグリップ部はホワイトグレーの樹脂らしき素材。汚してしまった場合は非常に目立ちます。
汚れた指先でで触るのはもってのほか、キャップの開閉も相当気を使いながら行っています。多少の汚れは消しゴムで優しく擦れば落ちてくれましたが。
神経質な方はメタリックブラックの方が気を使わないでいいかも。
uniball ZENTOの書き心地
2日間自宅で職場で文字を書きまくりましたので、書き心地についてのレビューを。リフィルとペン軸の2つの視点から紹介します。
ZENTOインクの実力は?
- やわらかさを感じられる
- 文字がかすれない
- クッキリ濃い描線
- 水性なのに優れた速乾性
使用してみての感想をザックリまとめるとこうなります。
まず公式のキャッチフレーズにもなっている「やわらか水性ボールペン」ですが、文字を書いていて確かにやわらかさというものを感じますね。
いつもと同じ職場のデスク上でいつもと同じ用紙に書き込みをしていくのですが、明らかにやわらかい書き心地。ふわっとした印象の書味で、なめらかというよりもやわらかいという表現が確かに合ってる。
ペン先がブレて動いているとかそういうことではなく、キャップ式なだけあってペン自体には確かな剛性がありコツコツという感触はしっかり伝わってきます。インクに含まれたクッション成分がかなり効いてるようです。
描線はクッキリはっきりしていて、筆圧弱めでもかすれることはほぼないというのは顔料水性ボールペンの強みですよね。
さらにインクに配合された引き寄せ粒子の働きで、従来の水性ボールペンによく見られたにじんだり、描線が太くなりすぎたりといった問題が起こりづらい。乾きも速いため書いたところに手が触れて汚くなってしまうのも減りそうです。
こういった問題に気を使わず、ただただ筆記に集中することができるというのがZENTOシリーズの素晴らしいところだと感じます。
シグニチャーモデルのペン軸の書き味
シグニチャーモデルのペン軸は、キャップを反対側に挿した状態で最適な位置に重心がくるように設計されています。
この軸は真ん中付近が重心ということで、持ったときには後方にほどよい重さを感じられ、ペン先は軽い印象。おかげでZENTOインクの軽いやわらかな書き心地をさらに後押ししてくれる。
軸各部の太さも絶妙。他のスタンダードモデルなどと比べて少し太めのグリップ部。強い筆圧を必要としない水性ボールペンには軽く握れるこの太さが最適ではないかと思っています。
グリップ部より上はさらに一回り太くなるのですが、ここの太さというか丸みがまるでペンのほうから手に自然と寄り添ってくれるような感覚を産むんですよね。

総評:ストレスなく書き続けられるZENTOシリーズ
最初はインクの違いでやわらかさを感じることなんてあるのかと疑ってましたが、やわらか水性ボールペンの実力、身を持って体感しました。このクセになる書き心地を、店頭などで見かけたらぜひ試してほしいです。
もともと文字を書くことは好きですが、やわらかストレスフリーな書き味でこれまで以上に楽しく書き続けられるというか、書き続けることを邪魔しない素晴らしいボールペン。
シグニチャーモデルの質感も上品で、ZENTOインクの良さをいちばんよく再現できる軸であることは間違いないです。何よりマグネットキャップ採用というのはずるい。
おかげでクルトガダイブのような品薄問題の二の舞いになりつつあるのですが、もう少しメーカーさんには頑張ってもらって、欲しい人みんなに行き届くようになることを望みます。クルトガダイブ欲しい…

