新築マンション住宅事情。値段は高いし部屋は狭い・・・
私事ではございますが、昨年6月に新築分譲マンションを契約しまして、5月末ごろの入居開始に向けて少しずつ準備を進めているところです。
年々住宅価格は高騰しており、新築分譲マンションは専有面積がそこまで広くない物件が増えてきています。かく言う僕も購入したマンションは3LDK、占有面積約65㎡と決して広々しているとは言えない類のもの。これでお値段4,000万円オーバー。高え。
マイホームはせっかくの人生一高額な買い物。注文住宅・建売・マンションといろいろな形があるけど、やっぱり部屋は広い方がいいに決まっていると思っていました。しかし、実際に購入を意識して間取りプランに目を向けてみると、なかなか贅沢も言ってられない現実を突きつけてきます。
何事も全部が全部理想通りにというのは難しいものですよね。限られた予算の中で、間取りにおいて何を重視したいのかしっかり考える必要があります。
間取りで重視したいポイントを考える
間取り選びをする上で僕が考えた、ゆずれないポイント・ここは妥協してもいいかなというポイントです。
部屋数
例えば部屋の数。
僕は子供のいない夫婦なのでそこまで部屋数は求めていません。将来的には子供1人は欲しいと思っているので、主寝室以外に子供部屋にできる洋室が1つあれば十分。なので2LDKか3LDKの間取りで必要十分であると考えています。
しかし将来のことというのはそう確実じゃないんですよね。子供も2人目が欲しくならないという保証はないし、今は夫婦とも職場に通勤していますが、もしも転職などでリモートワークをするようになれば、そのために個室が必要になるという可能性もあります。
リビングの広さ
現在住んでいる賃貸もですが、寝室は狭くてベッドを置いたらほとんどスペースはありません。でも別に困っていないので、新しい家でも寝室の広さなんでどうでもよかったです。
それよりも家の中での多くを過ごすであろうリビングの広さを重視したい。大きなテレビや家具を置いても圧迫感の出ないゆとりがリビングにだけは欲しかったのです。
なのでもともと3LDKの間取りだった部屋をオプションの間取り変更を利用して、2LDKに変更。リビングの一角にある間仕切りでこさえた洋室を、間仕切りをなくしてもらいリビングとひと繋がりにしただけですが。
実際に住んだ様子をイメージしてみても、常に間仕切りを開けてリビングを広く使うことになりそうだったので、それならいっそ無くしてもらおうということになりました。
部屋は一つ減ってしまったわけで、これが吉と出るか凶と出るか、実際住んでみるまでドキドキしてます。
収納スペースの大きさ
いろいろなマンションの間取り図を見ていると、収納スペースの少なさが気になります。
パントリーのような収納があれば、食料品や日用品のストック場所に困ることは無いかもしれませんが、残念ながら購入したマンションにはそんなものは付いていませんでした。特にキッチン周りではいろいろな収納術を駆使する必要がありそう。
そして、クローゼットめっちゃ小っちゃい。主寝室のクローゼットは妻の洋服だけでいっぱいになりそうです。建築業界の端くれで働いているので普段から図面を見慣れていると分かりますが、そうでない方はもしかしたら間取り図を見ても気付きづらいかも。広々ウォークインクローゼットとか謳っているくせに、幅も奥行きも大したことないということが多いです。
所持している洋服の数が多かったりする方は特に要注意。今住んでいる家のクローゼットの大きさとよくよく比較しないと、いざ引っ越してから困ることになります。
僕は主寝室のウォークインクローゼットを、間取り変更で拡張してもらっています。主寝室の広さが若干犠牲になってしまいましたけど、ここはトレードオフで収納を優先。おかげで夫婦の衣類関係の収納を主寝室のクローゼット1箇所で賄えそうです。
浴室のサイズ
マンション向けユニットバスの標準的なサイズは1418サイズ。僕が購入したマンションも全部屋このサイズになるようです。
14は短辺1400mm、18は長辺1800mmの意。このサイズであれば大人1人が不自由なくバスタイムを過ごすことができます。これより大きい1616、もしくはそれ以上の規格のものももちろんありますが、これまで賃貸住まいしか経験したことがない僕なのでそこまでの広さは求めていません。
しかし最近のマンションではこれより小さい1317という規格を採用しているところも増えてきています。短辺1300mmとなると浴槽の大きさは今僕が住んでいる賃貸アパートと同じ。それでも1418サイズと100mmしか違わないやんと思われるかもしれませんが、この100mmの差で人によっては窮屈になってしまう。
なにより分譲マンションでバスの大きさがいまと変わらないというのは寂しい気がしてならないです。といっても毎日シャワーだけでお湯には滅多に浸からないという方も多いみたいなので、人それぞれですね。
マンションの広さに関わる注意点
他にも僕がマンション選びでチェックした、広さの感じ方に繋がる気になるポイントをいくつか紹介します。
天井高さ
同じ面積の部屋でも天井の高さが違えば見た目の広さにも違いが出てきます。
一般に天井が高いほど空間も広くなり開放的になります。マンション選びの際は天井高さもチェック。
梁について
マンションの天井にはほぼ必ず梁が存在します。
天井が高くても大きな梁が走っていればやはりそれだけ圧迫感が出てしまいますが、これはマンションでは仕方のないことです。
図面に梁の場所が記載されていることが多いですが、高さなどしっかり把握したい場合はモデルルームなどに問い合わせてみましょう。
天井高がそこまでなく、さらに大きな梁があった場合、希望の場所に背の高い家具が置けないという事態も起こり得るので、忘れがちですが事前に確認しておきたいですね。
柱の位置
マンション各住戸の四隅(タワマンや角部屋などは場所が変わってきますが)には柱があります。
この柱が居住スペースに食い込んでデッドスペースになってしまっているマンションと、そうでない場合があるのですが、もし購入したマンションが前者だったとしても、販売会社が提示している専有面積にはこのデッドスペースになっている部分も含まれていることが多いです。
つまり同じ専有面積のマンションでも、柱が部屋内までせり出しているものと、外側(共用廊下とバルコニー部)で留まっているものとでは、実際の床面積は違うということ。
柱のせいで部屋が狭くなってしまうのと、部屋がきれいな四角形状ではなくなってしまうというデメリットが。
いびつな形の部屋は家具の配置に想像以上に悪影響をもたらします。例えば寝室にダブル〜クイーンサイズのベッドを置きたいと考えた場合、柱部分が邪魔で動線を確保できなくなる事態になってしまうことも。
人生のどの部分に家を合わせていくか
結果として2LDK・専有面積65㎡という間取りになった僕たちのマンション。引っ越し予定まであと3ヶ月。実際に住んでみてお部屋の広さはどう感じるか?部屋数は本当にこれで足りるのか?など不安はありつつ過ごしています。
もちろん子供がいない現時点では、広さ・部屋数に不安は全くありません。子供が産まれたら、少し手狭に感じてしまう時期も出てくるでしょう。しかし老後、子供が独り立ちしてしまうことも考えると、自分たちにはこれくらいでちょうど良いのではないかと思います。掃除とか大変ですしね。
来月はマンション内覧会で初めてお部屋の内部に潜入できるので、その時の感想などまた投稿したいと思います。